産まれた赤ちゃんがダウン症だと告知されたら

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2011/05/20

「あなたのお子さんはダウン症です」

そう言われたらどう思いますか?

驚きますか?
そうですよね。

不安ですか?
そうですよね。

心配ですか?
そうですよね。

自分に育てられるのか・・・
命にかかわりがあるのか・・・

もしかしたら・・・

そんなことよりなにより

どうして自分に?!
なんて思ってしまう事もあるかもしれませんよね。


障害児の親になるということ
それも
知的障害を伴う子供の親になるということ

未知の世界

突き付けられた現実は
すばらしい出産の余韻を見事に打ちくだくものなのかもしれませんね。

「健康であればそれだけで・・・」
そんな願いが見事打ち砕かれるわけです。

かしこくてどうのこうのとか
かわいくてどうのこうのとか
あれやこれやと多くを望まず

たったひとつ

たったひとつ願うのが
健康だったり丈夫だったりすることなのに。


産まれてきた小さな小さな
すばらしい命

その命を前に
とんでもないことを考えてしまうこともあるのかもしれませんね。


私が奏祐を産んだ病院で出逢ったひとりの女性
二日だけ先輩ママである彼女は言いました

どんな子供も 大切な我が子
それに変わりはない
堂々としていられなくてどうする?!
何か言うやつがいれば
そんなんほっとけばいい
そんなやつ
親になる資格なんてないっっっっ!!!



染色体に異常がある赤ちゃんが生まれてこれる確率はほんのわずか
ほとんどが流産か死産

だけど
しがみついていたんです

会いたいから

必死に
必死に頑張って
小さな小さな体で

卵だったころからずっと



ダウン症であるということ
それは
日常の中ですぐ
特別なことではなくなります。

育児書通りになんてまるでいかない
マニュアルいらずの新しい発見や
ワクワクする事が沢山の毎日

もちろん
こんな現実もあります

「健康に産んであげれなくて・・・
丈夫に産んであげれなくて・・・
本当にごめんね」

母親としてその気持ちが一生消えることはありません。

手術や入院や病院にかかわることが多い場合がある中で
我が子に注射やなんやと痛いことや嫌な想いを
させてしまう辛さが溢れて
見ているだけで泣けてくる時間

そんな時はより一層その気持ちが増します。

何か心配事を抱え、配慮や手助けを必要とする赤ちゃんを持つお母さんなら
きっとだれもが思うことなのかもしれませんよね。


健康に産まれてたって何が起こるか分からない世の中

そんな風に言ってしまえばそうかもしれませんが、
心中そんな風にわりきる感じでもないんですよね。

だけど
やっぱり私にはこの子がぴったりで
私がこの子を選らんだんだろうな

そんな風にすら思う日がきっとすぐにやってくると思います。

知ってほしいな

びっくりするほど輝いていて
びっくりするほど純粋で
びっくりするほどまっすぐな
そんな笑顔に会えるということ

愛おしくて
愛おしくて
たまらない

毎日胸をきゅんきゅんさせることができる

そんな日々に出会えること

色んな困難があると思います
冷たい風にさらされることも
弱い気持ちにさえなって
自分が情けなくて仕方ないときだってあるでしょう

たった1年
まだ1年しかたっていない経験から
えらそうなことは言える立場ではないです

将来の事だとか考えだしたらきりがない程の
心配や不安もあります

だけど
この笑顔がすべてで
それが答え

そして
その笑顔に
私たち親や周りが導かれて行くんだと思うんです。

この子たちは本当に輝いていて
そして私たちが思う以上に
とてつもなくたくましく
とっても優しい強さをもっているんだと思うんです。

一緒に手をつないでぼちぼち勉強しながら
歩いていけばいいんだと思います。


もし今日ダウン症の赤ちゃんを授かったお母さんが居たら
一日たりとも無駄にしてほしくない。

ゆっくりゆっくりだと思っていても
あっという間に時は過ぎて行きます。

かわいいかわいいと抱っこしていられる間に
めいっぱい抱っこして欲しいと思います。

21番目のオプションにめいっぱい詰め込まれた幸せ
それはもしかしたらパパママへのプレゼント

彼らのぬくもりを感じたらすぐにわかると思うから

奇跡の温度をできるだけ沢山感じて欲しいなって思います。


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1 コメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。59歳 男性です。
ブログ読ませて頂きました。誰でも健康で丈夫な赤ちゃんって願いますよね。でも、万一、障害を持って生まれた、先生から、それを告げられる時のショックは大きいですね。chickさんもお辛かったと思います。そな打撃というかはかり知れないです。
僕も障害を持って生まれました。(腸の重度の障害です。)
先生から告知された時は、すごかったと思います。またそれを受容出来るまでが苦労で、姑との闘いもあります。
また僕自身がもの心がついてそれの現実を受止めるまで、苦労が続きます。
17歳の時に治療手術を受けようと受診しましたが、また、そこで手術は不可能と告げられた時のショックも大きかったです。母が僕は生んだ時そこの先生から再手術を受ければいいと聞いていたので期待感があったので、告知された時、母子とも昔の振り出しに戻りました。
受容のプロセスというか、それは、人によって何回も繰り返され場合もあります。

chickさんも大変だと思います、でもめげずに前向きな考えをもって頑張ってくださいね。

最後にこのブログすごく表現され感動しました。

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